エルヴィン・オルトナー

ウィーン出身のエルヴィン・オルトナーは、幼少期をフェルディナンド・グロースマン指導のもとウィーン少年合唱団員として過ごし、その後ウィーン音楽大学(ハンス・スワロフキー、ハンス・ギレスベルガー師事)に学んだ。1980年から2016年の間、ウィーン音楽大学教授として合唱指揮・合唱教育学部の指導にあたり、1996年から2002年の間は、大学学長も兼任した。

エルヴィン・オルトナーはアーノルド・シェーンベルク合唱団の創設者であり、監督指揮者である。ORF(オーストリア放送)合唱団においても、1983年から1995年の解散までの間、監督指揮者として活躍した。また、ニコラウス・アーノンクールとコンツェントゥス・ムジクスとの約40年にわたる親密な共演の歴史で、数多くの録音作品と受賞歴を残している。

2002年のグラミーアワードでは、ニコラウス・アーノンクール指揮、アーノルド・シェーンベルク合唱団録音のバッハ『マタイ受難曲』が『最も素晴らしい合唱演奏』部門にて表彰された。この部門では、オーケストラ指揮者と合唱指揮者が高く評価された。

指揮者としての活動には、マウリツィオ・ポリーニと共にニューヨーク、パリ、東京、ローマ、ザルツブルクにて共演などがある。定期的に様々なオーケストラ、オペラハウス、コンサート企画に招かれ、客演指揮者として活躍し、その多岐にわたる精力的な活動は国内外に及ぶ(ウィーン放送交響楽団、カメラータ・ザルツブルク、ベルリン国立オペラ座、アン・デア・ウィーン劇場、ザルツブルク音楽祭、ザルツブルク・モーツァルト週間、ウィーン楽友協会、ウィーンコンツェルトハウスなど)。

これらの数多くのオーケストラ・合唱指揮者としての以外では、エルヴィン・オルトナーは指導者としても世界中の名高い講習会を訪れている。2010年より、ウィーン宮廷礼拝堂楽団(Hofmusikkapelle、1498年創設)の監督指揮者の任に就いている。

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